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ブロぐるめ!の特集/連載 : ピックアップ
2010.03.22第12回:「居酒屋礼賛」浜田信郎さん
「居酒屋礼賛」浜田信郎さん
「居酒屋礼賛」
by 浜田信郎さん
昨年10月31日に行われた 「ブロぐるめ!」ブロガー出版企画コンテスト から、1冊の本が誕生しました。その名も「東京飲み歩き手帳」。

「居酒屋礼賛」 の浜田信郎さんが、自分が買いたい本にこだわり、生まれて初めて出版企画書を書き、7人の錚々たるプロの審査委員の前でプレゼンしたものが形になりました。

「1軒でも多くハシゴ酒できる店舗を載せたいので写真はいりません。お目当ての店が満席だった時、すぐに次のお店にアタリをつけることができる。何を頼むべきかわかる。これが重要なんです」

常日頃からハシゴ酒にどっぷり漬かっている浜田さんならではの、既存のグルメガイドブックの概念を打ち崩す提案が斬新だったのを覚えています。

さぁ、それでは早速お話をうかがってみましょう!
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ブログを始めたきっかけは何ですか?
パソコン通信会社がホームページサービスを始めた1997年にホームページを立ち上げました。「居酒屋礼賛」も、そのホームページの1コーナーとしてスタートしました。ちょうど勤務していた東京下町の工場が、3年後をメドに工場ごと横浜に移転するという計画が持ち上がったころでした。

 もともと、下町の大衆酒場には興味があったのですが、あえて出かけていくほどではなくて、仕事などで近くに行く機会があれば立ち寄ってみるという程度だったのです。しかしながら「3年後に横浜に行ってしまうのであれば、今のうちに都内の酒場に行っておかなければ」という思いから、都内の酒場に出かけては、その様子を「居酒屋礼賛」コーナーに記録するようにしたのです。

 2003年末ごろにブログサービスが始まり、2004年の年頭から、「居酒屋礼賛」もブログに切り換えました。
ブロガーピックアップ
ご自身のブログの紹介をお願いします。
私が好きな酒場は、我われオヤジが毎日でも通えるような大衆酒場。ハレの日に予約していくレストランではなくて、ごくごく日常の中で、帰り道にふらりと立ち寄れる居酒屋です。客単価で言うと1,500円程度。これが毎日でも寄り道できる限度額ではないかと思います。

 そんな酒場を中心に、飲み歩きの様子を紹介しているのが、私のブログ「居酒屋礼賛」です。

 現在は都内の自宅から、横浜に単身赴任している状況です。したがって平日は横浜あたりで、週末は都内で飲むことが多く、ブログの内容も、東京・横浜の酒場の情報が多くなっています。
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ブログのコンセプトや、運営上のこだわりなどありますか?
ブログのタイトルどおり、自分の気に入った居酒屋を“礼賛”することを基本的なコンセプトとしています。逆に言うと、礼賛できる酒場しかご紹介しないようにしています。

 運営上のこだわりとして、その酒場で何がいくらなのか、そして私はその日いくらで飲んだのか、という価格に関する情報は、できる限り記録するようにしています。

 ブログのタイトルである「居酒屋礼賛」というのは、実はエッセイストで翻訳家でもある森下賢一さんが1992年に出版されたご著書のタイトルなのです。その森下さんが常々おっしゃっているのが、飲食に関わる記事では「いくらで飲食できるか」を書き添えることが記録として重要だということ。私自身も、それに賛同して、自分のブログにもできる限り値段を載せるようにしているのです。
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ブログを始めたことによって得られたものや、発見はありましたか?
情報を発信した分だけ、みなさんからいただける新しい情報も多くなりました。

 ブログは大規模な口コミの場のようなものではないでしょうか。そして、大衆酒場に関する情報については、呑兵衛同士の口コミほど正しい情報はありません。ブログという媒体は、身近な大衆酒場の情報を交換するのにぴったりなのではないかと思っています。
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「ブロぐるめ!」出版企画コンテストはプロ・アマ不問でしたが、すでにプロの著者である浜田さんが応募した動機は何ですか?
出版コンテストまでに「酒場百選」(ちくま文庫)、「ひとり呑み」(WAVE出版)、「東京 居酒屋名店三昧」(共著、東京書籍)、「もつマニア」(監修、メディアパル)という4冊を出版させていただきましたが、その企画はいずれも出版社側から与えていただいたもので、自ら企画を出して作った本はありませんでした。

 今回、出版コンテストに先立って行われた 「食ブロガー勉強会」 で、「まず自分が買いたいと思う本でなければダメ」というお話をしてくださったのが、審査委員のお一人である東京書籍の小島編集長でした。「自分が買いたいのは、どんな本だろう?」と考えて出てきたのが「東京飲み歩き手帳」の企画だったのです。

 ぜひこの企画を実現させたいと思って、コンテストに応募したような次第です。
東京飲み歩き手帳
コンテストを終えてみての感想をお聞かせ下さい。
幸いなことに、審査委員の方々にご興味を持っていただいて、今回の「東京飲み歩き手帳」(ぴあ、平成22年3月20日発売、1,000円+税)出版につながりました。

 いつでも持ち歩ける手帳サイズの中に、自分好みの大衆酒場が(ほぼすべて)網羅された本に仕上がり、とてもうれしく思っています。

 コンテストの時には想像さえしていなかったのですが、平成22年4月1日付けで横浜から呉(広島)に異動することになりました。その意味でも、この本は私の東京・横浜での飲み歩きの集大成という位置付けになりました。
ブロガーピックアップ
今後の目標などありましたら教えて下さい。
 横浜でもそうだったように、呉にも単身赴任で行く予定です。新たな活動拠点となる呉・広島方面の酒場探訪もさることながら、首都圏の酒場についても、地方からの目線で、これまでよりもちょっと客観的な視点で眺めていけるとおもしろいのではないかと思っています。

浜田信郎さんの要チェック記事!

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変わらぬように変える
… 酒亭「武蔵屋(むさしや)」(横浜市・桜木町)
http://hamada.air-nifty.com/raisan/2009/04/post-08fb.html

オペレーションが確立
… 鯉とうなぎの「まるます家(まるますや)」(赤羽)
http://hamada.air-nifty.com/raisan/2007/07/post_ba97.html

おつまみ全品150円! … 立ち飲み「やき屋」(荻窪)
http://homepage3.nifty.com/~hamada/dia00105.htm#02a

開店おめでとう!
… やきとん「秋元屋(あきもとや)」(野方)
http://hamada.air-nifty.com/raisan/2004/02/__16.html

浜田信郎さんの要チェックお気に入りブログ!

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寄り道Blog
酒場系ブログのなかでも、群を抜いて文学的センスが光るのが「寄り道Blog」です。酒場の飲み歩きというよりも、ひとつのエッセイとして楽しめる文章の数々に、思わず引き込まれてしまいます。
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アル中ハイマー日記
西武線沿線の住宅街に住みながら、横浜に通勤している筆者がつづる飲み歩き日記。単なる飲み歩きの記録に留まらず、随所に筆者の酒場や酒に関する豊富な知識が盛り込まれていて、勉強になります。

編集部からのコメント

今回発売される「東京飲み歩き手帳」は、いつでも持ち歩ける手帳サイズ。新橋、神田、池袋、浅草、立石、北千住、横浜、野毛など、大衆酒場が多くてハシゴ酒ができるエリア別の構成になっているそうです。

季節的にもあたたかくなってきましたし、これはハシゴ酒人口が一気に増えるかも?「東京飲み歩き手帳」は 10名様へのプレゼント企画 を4/5まで実施しています!

それにしてもこの本が、奇しくも東京と横浜の集大成になるとは感慨深いものです。浜田さん、どうもありがとうございました!
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